こんにちは、Kazです!
ZWIFTをはじめとするバーチャルサイクリングが一般的に普及してしばらく経つ。
主にWahoo RGTについて調べている最中だが、ZWIFTとの違いを考えるうえでサブスクリプションで提供される有償プランの「Wahoo X」の内容について触れることは避けて通れないだろう。
Wahoo RGTにはフリーミアムプラン(無償版)が用意されているが、有償版になるとWahoo SYSTM(システム。誤字ではない。)というトレーニングマネジメントアプリを使うことができる。
こちらはこちらで面白そうなので、トライアル期間中に使ってみたいと思っているが、まずはざっくりSYSTMのほうでできることを調べてみたので、ここにまとめておこうと思う。
Wahoo SYSTMとは
Wahoo SYSTM(以下、SYSTM)は、ビデオコンテンツ・バイクトレーニング・トレーニングコーチの3つの要素を融合させたようなアプリケーションのようだ。
WahooRGT(以下、RGT)はバーチャルサイクリングによるコミュニケーションや実走感に主眼が置かれているのに対して、SYSTMはより効率的なトレーニングに重きを置いている。そのため、ターゲットとしては、シリアスなトレーニー寄り(たとえばTrainingPeaksを契約しているような)といえるのではないだろうか。
4DPテスト(4Dementional Power Test)
個人的に一番気になっているコンテンツである「4DPテスト」から紹介したい。4DPテストというパフォーマンス測定は、以下の4種の測定をまとめて実施し、ライダーの総合力を計るものらしい。
- スプリントテスト(5秒全力走)
- MAPテスト(5分全力走)
- FTPテスト(20分全力走)
- ACテスト(1分全力走)
テスト後は分析が入り、ライダーの脚質やトレーニングプランが提示されるとのこと。これについては改めで別の記事を作成したいと考えている。
僕自身はそこまでシリアスなレーサーではないものの、一通りの沼は味わい尽くした我々のようなサイクリストにこの類のものが嫌いな方はいないのではなかろうか…
なお、海外のサイクリストChris Pritchard氏が、ノーカットで4DPテストの様子をYouTubeにアップしてくれているので、こちらも参考にしていただければと思う。
ワークアウトとビデオコンテンツの融合
ZWIFTではワークアウト中はアバターが淡々と走っている映像が流れるのみだ。そのため、ソロでワークアウトする場合(たいていの場合はソロではないだろうか)、気を紛らわすために別画面でYoutubeを流したり、音楽を流しながら取り組む、という方は多いのではないだろうか。
Wahoo SYSTMのワークアウトについては、ワークアウト中の拝見はアバターではなく、専用に編集された映像となる。その内容は、激しいレース映像であったり、ドキュメンタリーであったり多岐にわたる。先述のChris Pritchard氏のYoutube映像を見る限りでは、各テストが始まると、ゴール前スプリント、山岳でのアタック、小集団からの飛び出しなど、メニューに沿った映像が流れていることが分かる。テロップ(残念なことに現在は英語のみ)による解説と励まし(?)も相まってトレーニング中に退屈することはまずないのではないだろうか?
また、ローラーの上でのトレーニングだけでなく、筋トレやヨガなどの動画コンテンツも用意されているようなので、休息日のストレッチなどにも役立ってくれそうだ。
トレーニングプランの管理
Wahoo SYSTMのもう一つの機能が、4DPテストの結果に基づいたオリジナルメニューの提案と、トレーニングスケジュールの作成だ。
先述の4DPテストの結果と、自分の目的や希望強度、開始日と終了日などの質問に答えていくだけで、アプリが自動的にトレーニングプランを作成してくれる。
こちらもローラー練習だけでなく、筋トレやヨガ、メンタルトレーニングなども含まれており、総合的かつ柔軟なトレーニングを組むことができそうだ。
まとめ:バーチャルサイクリングと違うシリアストレーニング寄りのアプリ
ここまでざっくりとWahoo SYSTMの機能を紹介してきた。
Wahoo RGTがバーチャルサイクリングアプリだったのに対して、こちらは4DPテストを軸にしたトレーニングのためのアプリだった。
ロードバイクの能力をコンスタントに高めていこうとすると、継続的なトレーニングは避けて通れないわけだが、自分一人でこれを達成するのはなかなかに難しい。チームなどに所属して、切磋琢磨する仲間がいればこの限りではないだろうが、多くの方にこれは当てはまらないと思っているし、時間や家族の都合で、外でのトレーニングになかなか時間を割けない方も多いのではないかと思う。
その克服のために、ZWIFTのようなバーチャルサイクリングアプリや、TrainingPeaksのような管理アプリを契約して利用するわけだが、Wahoo SYSTMはそれぞれの特徴からトレーニングにフォーカスした機能を抜き出したようなアプリケーションのようだ。
仮に、ZWIFTとTrainingPeaksを両方契約した場合、サブスクの金額はかなりのものになる。その点、Wahoo Xを契約すれば、$14.99/月でバーチャルサイクリング・専用ワークアウト・ビデオコンテンツ・トレーニング管理のすべての機能が手に入るわけである。どうだろう?なんだかお得に聞こえて気はしないだろうか?僕自身もまだまだ調べ切れていない部分が多いので、引き続きトライアルで試しながら情報を更新していこうと思う。
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